天使のキス。



――…次の日。


授業が終ってテニスコートに行くと、隼人と昴が誰かと話していた。


ひょろっと背の高い後ろ姿。


…ん?


オレがその後ろ姿に眉をひそめた瞬間――…


「あ!!来た。
悠ー!!!」


2人が声をそろえてオレを呼び、そしてオレに前後に手を揺らし、手招きした。


“だりぃ。
つーか、何だよ”

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