天使のキス。
満月の月明かりの下。


大きく息を吸い込んで


「好き」


あたしは、自分の想いを口にした。


「え?
何、突然…」


びっくりした表情の悠を前にして――…


「好き」


あたしはもう一度同じ言葉を繰り返した。


「悠が好きなの。
悠が大好きなの。
悠にも、あたしのこと好きになってほしいの。
だから――…
自分の気持ちを伝えたかった」


あたしのあふれる想いは、そのまま涙の粒に姿を変えた。

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