天使のキス。
悠がドアを開けるのと、あたしがペンダントを元に戻すのが同時だった。


「あれ?
愛里起きたんだ」


タオルで頭をワシャワシャ拭きながら、あたしに笑顔を向ける悠の顔をまともに見れない。


「愛里もシャワー浴びてきなよ。
その後、庭で昼ごはんを食べよう」


そんな悠の提案に曖昧に返事を返しながら、あたしの頭の中はさっき見たペンダントの中の写真のことでいっぱいだった。


タオルをサイドテーブルに置いて、ペンダントをはめる悠。


そんなにそのペンダントが大事なの?


濡らさないように、シャワーのときには外して。


でも、シャワーを終えると、すぐに愛おしそうな表情をして、首にかける。
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