天使のキス。
「いや、ウチには帰らないけど。
…っつーか、オレの家では――…。
誕生日だからって、オレのためにわざわざ家族集まってパーティなんてしなかったし。
普通の家はするものなの?」


悠から、びっくりな発言が降ってきた。


「…え?」


「…ん?」


しばし固まって、見つめあう2人。


初めて聞いた。
初めて聞いた。


お誕生日のパーティをしないなんて話、初めて聞いた。


「それ、愛里の家だけなんじゃない?」


悠に疑ったような眼差しを向けられて、


「違う、違う。
だって、あたし、お友達のパーティにも行ったもん」


ぶんぶんと、急いで首を横に振った。
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