天使のキス。
「ぷぷぷぷぷ…」


あたしは、ついふき出してしまった。


そんなあたしの頭の上に、悠はゲンコツを落とした。


「いっ…
痛いっ!!」


「ふざけんなっ。
誰に向かってものを言ってるんだ。
オレが留年なんてするわけないだろ?」


ひぃぃぃぃぃっ!
悠…
怖いですっ!!


「じゃあ、なんでよぉ…」


悠にゲンコツを落とされた頭をさすりながら、ちょっと涙目で聞く。

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