天使のキス。
あたし、五十嵐くんに見つかる…っていうか、びっくりされる自信あるよ。


どうにかしたい、この格好。


…っていうか。


待ち合わせ場所までは普通にしとけばよかった。


道行く人に“不審者!?”と、ギョッとされながら着いた沙耶との待ち合わせ場所。


あたしがおのれのマヌケさにため息をついたと同時に、沙耶の姿が見えた。


見えた。


見えた――…のだけど…。


「え?
沙耶?
ん?
本当に沙耶…だよね?」


あたしは、沙耶の服装に驚いた。

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