天使のキス。
「愛里は、あたしの後ろの席に座ってて。
いい?
絶対こっち見ちゃダメよ!
植木があるから絶対バレないと思うけど。
あ。
トイレは今のうちにすませてね」


そう言って沙耶は、入り口の見える席に座った。


あたしは沙耶に言われた通りすばやくトイレをすませて、指定された席に座る。


背中から沙耶のドキドキが伝わってくるみたいで、胸が苦しい。


でも、沙耶の方がもっとドキドキしてるはず。


だって、沙耶があたしにこんな事頼むなんて、今まで一度もなかったから。
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