天使のキス。
「ほら、呼んでるぞ?
はい、もうおしまい。
どけ」


あ。
あたし、どかされちゃうんだ、ひざの上から。
――じゃなく。


「何、おまえ。
もしかして腰抜けた?」


「…」


「それとも、何?
“もっと、して?”とか。
…んな、ウザイことでも言うつもり?」


「…」


「贅沢な要求すんなよ?
身の程を知れ。
今のは、ほんのちょっとした挨拶だ」

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