天使のキス。
あたしがテストで80点をとったからって、お祝いしてくれて。


かけっこで3番でも、空手で優勝できなくても。


それでも、よくがんばったってお祝いをしてくれて。


熱が出たとき、一晩中でも付き添っていてくれて。


いつも、どんな時でも、無条件であたしを愛してくれた。


それを、ずっと、当たり前だと思っていたのに。


それが、よくある家族の、ひとコマだと思っていたのに。


悠には、当たり前のことじゃなかったんだ。


だから、あたしが当たり前だと思ってた誕生日パーティも――…。


悠には、とっても不思議なことだったんだ。

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