天使のキス。
えっ?
あれ――!?


部外者がいるのに、注意しないの?


お嬢様達は、大らか…なのかな?


そう思ったあたしの隣を通りすぎる足取りはとても遅く、


“う――っ、イライラする。
もっとシャキシャキ歩きなよ。
日が暮れるっ!”


そう言いたくなるほどだった。


スローテンポで歩くお嬢様達は、会話のテンポもやっぱりスローで、


彼女達が友達だったら、あたしはおしゃべりの最中寝てしまいそうだと苦笑した。


でも――…!


そんな彼女達の会話から悠の名前が出てきて、あたしはびっくりして聞き耳をたてた。
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