天使のキス。
そう思って、痺れてきた足を崩し、横座りしながら悠に質問したあたしに、


「愛里。
悠くんを呼び捨てにするなんて、失礼極まりないぞ!
そして、きちんと敬語を使いなさい!」


パパがドカン!と雷を落とした。


同時に、頭の上にげんこつ2つ。


「痛いっ!」


顔をしかめたあたしは、パパに反撃。


「だって、さっき悠が呼び捨てにしてって――…」


…って、まさか?
…また?


ガミガミ怒り続けるパパの隙をついて、見上げたソファの上の悠は、明らかにこの状況を楽しんでいるようで――…?
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