天使のキス。
大きなプロジェクターのような機械が用意され、パソコンのような機械がたくさん接続されている。


これから、いったい、何が始まるのか…。


でも、こんな状況で、今あたしが感じていることは――…


不安ではなく、むしろ、幸せだった。


腕を後ろで縛られているのに、頭に銃口を突きつけられたままなのに。


それでも、あたしは幸せだった。


だって、ずっと会いたかった悠が、あたしの隣にいる。


その事実だけで――…


たとえ、今から何が起こっても、幸せだったと言えるような気がした。


ただひとつの気がかりの、健ちゃんの容態以外は。
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