星空を。
春**失恋**

私はその日大好きだった彼に
ふられた。
なぜか分からないけど
好きで好きで好きだったから
大泣きした。
私がいつも行っている公園で。
ブランコに座り。
いいってほどまで泣き続けた。
夢ならいいってくらい
泣き続けた。







そんな時。

「おい」


肩をポンッとたたかれた。


「はっは・・い?」


そこに立っていたのは。
同じクラスの万波だった。



「大丈夫か?顔汚いぞ」

「…だ…うるさい!」

私はいつも学校で万波と
口げんかをしてる。
だから周りから色々と
思われているだろう。

万波は男として最高だとみられがち。
女子は「万波君かっこいい」とか
「優しい」とか「すごい」とか。
いっつも言ってる。
どこが?って思うくらい私は
万波が大っ嫌いだ。


「おい!見ろよ!」


「へ?」

「きれいな空…」

「わぁ~」

そこには綺麗な星空が広がっていた。

「お前とは真逆だな^^」


そういって万波は笑った。



「うるさいな」


何か私も笑えた気がする。


「ぢゃあ、俺帰るわ」

「うん。バイバイってか
 何でここに来たの?」









「う~んと。お前がいたからかな」


そういうと万波は帰っていった。



そして私も帰った。


夜の星空は忘れられないものとなった。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop