モデル同士の恋

「誰が待ってるだけでいいって言った?」


あたしが先生の椅子に座ってクルクル遊び始めると、颯太があたしを軽く睨んで言った。



ん?

やってくれるってことは待ってるだけでいいって訳じゃないの?


「何すんの?」

「雑用!お前も手伝え」

問答無用、と言わんばかりにあたしにごみを押し付ける颯太。


せっかく何もやらなくて済むと思ったのに。


「わかったよ。何すればいいの?」


「ゴミ袋持ってこい!」


本当に雑用じゃん。

人を小間使いみたいに扱って!


「はいはい」

それでもやってもらっている身だからあたしは仕方なく取りに行く。


他の人の前ではもう少し控え目な性格にしてるけど颯太の前になるとどうしても我が儘な性格がでちゃうんだよね。


ってか颯太だからいっかみたいな感じになっちゃう。



「持ってきたよー」


「じゃあそこにあるゴミ全部入れて」

颯太は次から次へとあたしに指示していく。


流石!!

あたしの部屋を毎回掃除してるだけあるね。


こういう時に役に立ったじゃない。


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