モデル同士の恋


「ってかお前ら帰る予定じゃなかったのか?」


颯太が眉間にシワを寄せてあたしたちをにらむ。


あ、バレた。


「なんのこと?」

知らない、知らない。

なんてシラを切ってみる。


「お前最悪!」

颯太のその言葉にカッとなる。

誰が最悪よ!


「最悪はそっちでしょー。
未来の告白断っちゃって。
可哀想だなぁ、未来」


「じゃあ慰めてやれば?」

ニヤリ、と笑う颯太。


「は?
なんであたしがそんなこと」

未来慰めるなんて絶対嫌だね!


「可哀想なんだろ?
だから慰めてやればー?」

うざ!


「颯太のばか!」

「馬鹿に馬鹿とは言われたくないね」


あたし達がまたこんな会話をしていると隣にいる人達約4名がまた呆れて苦笑していた…。


それにも気づかずあたし達はずっとケンカをしていた。


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