モデル同士の恋
俺たちはその後も2時間くらい
収録を続け昼休みをとることになった。

結衣達3人の控え室に
俺たち3人が行って
ロケ弁を食べようとすると…

「え!?
あたしのお弁当…ない。」

と結衣が言った。


『えー!?』

意味わかんねえぞ。


ロケ弁は俺たちが控え室に来たときには
もうそれぞれの席に置いてあった。

結衣だけのがないっておかしくねぇか?


「…なんであたしのだけないの!?
ふざけんなー!!
お腹減ったのに…!!!」

結衣は食べ物のこととなると
あきらめ悪いしキレるぞ。

これはやばいな。


「おい、結衣。
俺の半分やるから
とりあえず落ち着け!」

結構うまそうな弁当をやるのは
もったいないが仕方がない。


「でも颯太お腹減るでしょ?」

結衣は変なところで気を使ってくる。


もっと違うところで気使おうぜ?

こんなところもいいんだけどな。


ってそんな場合じゃなくて!

「俺ならなんとかなるから。
午後も撮影あるんだし
あんまりイライラしてんな。」

「そうね。
私の分もあげるから落ちついて?」

「あたしのもあげる!」
「俺のも。」
「俺のもやる!」

みんながそう言った。

さすが俺たちだな!


「ありがとうみんな!!
じゃあみんなから
少しずつもらうねー?」

『わかった!』


そう言って俺たちは少しずつ
弁当のふたにおかずをのせて結衣にあげた。


それにしても
なんで結衣のだけないのだろうか…。

おかしいよな?


何かひっかかる気がする…。

でもなんだかわからない。

あーもうなんなんだよ!
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