モデル同士の恋
「やーっと出れた!」

みんなで叫ぶ。


長かった。

長すぎた。

あれから迷うこと
数十分。

やっと出れたー。


時計を見ると
もう1時15分。

あと15分しか
遊べない。

もうどこにも
いけないよね。


「これから
どーする?」

一応聞いてみる。

「どこも
無理だよなー。
しょうがない、
戻るか。

結衣のせいで
これから忙しく
なりそうだしな。」

うっざー!


「ちょっと何それ!
あんただって
言ったでしょ!」

「お前が先。」

むかつく!

あー今日は誰が
止めてくれるかな?


「馬鹿颯太!
あ、これ
四字熟語になる!」

あたし天才っ!


「馬鹿じゃんお前。
馬鹿結衣でも
四字熟語だぞ?」

…そーだった。

「うるさーい!
とにかく颯太は
馬鹿なの!」

「意味わかんねー!」

「わからなくて
結構です!」

『ストーップ!』

みんなが一斉に言う。


「うるさい!」
「うるせー!」

あたし達はハモった。

< 227 / 451 >

この作品をシェア

pagetop