モデル同士の恋
『ジリジリジリジリ』


朝、けたたましく目覚ましが鳴る。起きなきゃいけないのはわかってるけど布団からでれない。


「うー」

うなり声をひとつあげてから目覚ましだけ止めてまた眠りにつこうとした。




「結衣!今日も寝坊!?
あんたいい加減にしなさいよ!」

あと少しで夢の世界へ、というところでお母さんのびっくりするような大声で目を覚ました。




時計を見るとまだ7時。

目覚ましをとめてからまだ10分しかたっていない。



学校は8時半までに登校すればいいから待ち合わせは8時。

全然間に合う時間だ。


5時間しか寝てないのに、という気持ちを押さえてあたしは用意をして8時きっちりに家を出た。



今日は颯太より早いかも、なんて淡い期待を抱きながら。

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