モデル同士の恋
そんなことを話していたら、やっと家に着いた。

長かった~。


「あ、あたしの家ココだから…
送ってくれてありがとう。」

あたしはそう言いながら
手を振って家の中まで走っていく。


あ。

疲れた。


「ねぇっ!
今度は昼間に二人でどっかいこうぜ。」

家に入る直前、こんな言葉が聞こえる。




「え!?」

そう言って振り向く。


…あ、失敗した。


また聞こえないふりすれば良かった…


そんな後悔したって今更遅い。


「だから、
ふたりで昼間にデートに行こう、
って言ってんの!」


「え!?」

…あたしと、葵君、ふたりで?


そんなの無理っ!

…って何が無理なんだろ。


別に颯太とかふたりで遊ぶことよくあるし…


わかんないけど嫌だっ!


でもなんて答えればいいのかよくわかんない。


あたしが戸惑っているのを無視して葵君は

「よし決まり!」

と言ったあと

「また今度ね~。」

と手を振って走ってどこかへいってしまった。


嵐のような人だったな…



…って!決まりっていったよね。


間違いないよね。


あー…

まぁ詳しい予定とか立ててないし…

なんとかなるよね。


うん。

そう考えておこう。
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