モデル同士の恋
颯太の気持ちはあたしにわからない。

だから不安なんだ。



「それにビビってどうするのよ。」


「まあ…そうなんだけど…。」


あたしの言葉に
夏希と美月は顔を合わせて首をかしげる。


でも、それがどういう意味を
表しているのかは
見当もつかなかった。




「ま、結局鈍感な結衣はおいといて、
これでみんな好きな人いるし、
恋ばな出来るね♪」

夏希が笑って言う。


鈍感?何が、と心の中で突っ込みをいれてみるが、
自分の気持ちに気付かないくらいの鈍感さは
今回のことでよーくわかったからやめた。


それに、恋バナってちょっと夢だったから、
そっちの方に意識が傾いた。


「そーだねー。
そういうのってなんかいい!」

「でしょ!?」


あたしと夏希の会話に、
少し不思議そうな顔した
美月が口を挟む。


「…
それ私も入ってる?」


『当たり前!』

それくらいなら
あたしでも気づいてる。


「言った覚えはないんだけど…?」

「気付いてるから!」

「うそー…。
バレてないかと思ってた…!」
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