モデル同士の恋
話している間は少しだけ高い所にいることを忘れていられた。




なのに結衣が「あ、てっぺんだ!」なんて言わなくていいことを言うからおかげでまた怖くなってきた。



鳥肌立つ…


今、地上何メートルのところにいるんだ?


なんてますます怖くなるようなことを考えてしまう俺。



「お前余計なこと言うなよ!」


「はー?
全然余計なことじゃないでしょ!」


「かなり余計。」


浮いてる、と考えるだけで吐き気してくる…。


「外が見れない颯太に少しでも伝えてあげようと思ったのに。」


チェッと小さく舌打ちして俺を睨む。


「なんで怒るんだよ。」

「当たり前!
ひとの好意を無駄にして! 」

口を尖らせそっぽをむく結衣。



好意じゃなくて余計なお世話だ!


と言いたくなったがまた起こらせたくないがため、
「それご好意か?」

と言うことにおさめた。



結局のところ、俺達は変わらない。


観覧車に乗ったはじめのころの雰囲気がおかしかっただけ。



多分、これからも変わらない…気がする。



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