確信のない約束。【下】
リビングに入り、テーブルにお母様と向き合う形で座った。
「凛ちゃんのことは真司から聞いてたよ。
ゆっくりしてってね」
「ハイ。ありがとうございます!」
「さー私は買い物でも行こうかしら」
お母様がわざとらしく(?)気を遣ってくれて、真司とふたりっきりになった。
・・・今日はお兄ちゃんはいないのかな?
でも、こんなこと聞いちゃダメだよね。
「真司のお母様、すごく優しいね!」
「そうかー?」
真司の部屋に行き、しばらく他愛もない話をした。
机には、1枚の家族写真が飾られてた。
そこには、お母様とお兄ちゃん(らしき人)と少し若い真司が笑顔で写っていた。