Drei Drachen
「牙龍っていうのは暴走族の名前。で、あの五人はその中の偉い奴ら」
來礼は溜め息混じりにそう答えてくれた。
暴走族?
聞いたことの無い単語に首を傾げる。
暴走する集まりなんだろうな、と予想はつくのだけれど。
「まあ、知らなくていい。それに奴らには関わるなよ」
と、真剣な瞳で私を見つめ、來礼が言う。
來礼がこんな瞳をするなんて珍しい。
彼との付き合いは長いけれど、今まで数えるほどしか見たことない。
……これは、來礼の言うことを聞いておくべきだよな。
「うん」
そう思った私は、首を縦に振った。