嘘婚―ウソコン―
陽平はわからない。

携帯電話の待ち受け画像の女性も、今隣にいる女性も…どちらも、一体彼とどんな関係があるのだろうか?

千広は隠れるように店の中に入った。

ベルが鳴った。

「いらっしゃいませー…」

声がそこで途切れた。

入ってきた客は、陽平だった。

当然、女性も一緒だ。

「予約してたアマネですが」

陽平が唇を動かした。

「あ…アマネ様ですね、お席の方をご案内します」

上手に言えているだろうか?
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