不器用な恋模様



俺よりも白くて、小さな手に
なぜか胸が高鳴った。



もうすぐ夏だというのに
高嶋の手は
ほんのり冷たくて……

俺はキュッと握りしめた。



――――初めてだった。


俺から
手を繋ごうと言ったのは。



「手繋いだの初めて……」


「なに?俺にときめいた?」


意地悪く笑うと
高嶋がムッと睨んできた。


「違うわ!……でも、緊張する……」



そう言って俯く高嶋の顔は
ピンク色に染まっていた。



うん、俺もだよ……。


初めてでもないのに
こんなにも緊張してるんだ。



てゆーか、
余裕ないな……俺って。





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