不器用な恋模様
手を繋いでいても不安になる。
高嶋が
どこかに行ってしまいそうで…………
彼氏でもない俺が
こんな事を考える権利なんて
ないんだけどな…。
――――♪
映画館に着くと、
俺たちはチケットを渡して
中へ進んだ。
「俺、飲み物買ってくるな!
なに飲む?」
「カルピス♪」
「了解っ。じゃ、待ってろよ」
それだけ言うと、俺は
ひとまず高嶋から離れた。
店員さんに飲み物を貰い、
お金を渡すと、
すぐに
高嶋がいる所へ向かった。