不器用な恋模様
何言ってんだよ、俺!!
心の中で叫びながら
赤い顔を見られないように
俯いた。
「でも、本当のこと言っただけだから」
「え……」
「高嶋は綺麗だよ。……そう、思う」
途切れ途切れに言う言葉1つ1つを高嶋は逸らさずに聞いてくれた。
そして、
俺は映画に目をやった。
恥ずかしすぎて高嶋を見れない…………
その時、
俺は聞こえなかったんだ。
「……他の子にも言うくせに」
――――俺は
どこまでも君を傷つけていた