不器用な恋模様



高嶋は
そんな光景を
ただ、じっと見ていた。



「今から遊ぼうよ」


陽菜ちゃんが
俺の腕をとって言ってくる。


すると他の女の子も
俺に近づいてきて……



「そうだよ、遊ぼ」


「あんな女ほっといて」



俺に抱きついてくる。


いつもなら嬉しいはずなのに
なんで、こんなにも
面倒だなって感じるんだろ?




自然に高嶋と離れていってしまってる。


でも女の子を振りほどく勇気がなくて、ただ流される。






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