不器用な恋模様
映画は終わり、高嶋はタオルで涙を拭っていた。
「感動したぁ!」
「くくっ…泣きすぎだし」
俺がクスクス笑うと
「うるさい」と言って、高嶋は俺を睨み付けた。
泣いた顔で睨まれても
怖くないし…。
「あっ!暁助ぇ」
すると、遠くから聞き覚えのある声が聞こえた。
「あ…陽菜ちゃん」
そこには陽菜ちゃんと数名の女の子がいた。
「キャー北村くんじゃん!」
「ラッキー♪」
そんな事をいいながら
俺たちに近づいてきた。