不器用な恋模様



彼女の言ってる意味が
さっぱり分からない。



「あたし鴫原光(シキハラ ヒカリ)。
……あなたは?」



さっきまで泣いていたはずなのに、今度は柔らかい笑みをしてオレに尋ねた。



「オレ、宇野湊」


「湊くん、か…。
これからヨロシクねっ♪」



そう言って笑う彼女、ヒカリは眩しいくらいに笑った。


まるで太陽の光のように。

この時、オレは知ってしまった。





――――これが一目惚れなんだって。









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