想うだけならいいですか?
気づく気持ち
先生が笑顔を見せてくれた

それだけでとっても嬉しくなった

心臓がドキドキして

その音が先生に

聞こえてしまわないか不安で

うるさいとしか思わなかった

外で鳴くセミは

今はうるさくてよかったなんて思ってしまう


「・・・先生」


「ん?」


はっ!?

用事もないのに

呼んでしまった!?

・・・えーっと


「先生のチョーク箱

 古いですね」


「もらい物だからな」


「女性から・・・ですか?」


「恩師だ・・・

 ませたこと言うなぁ」


ませたって・・・


「先生、私高校生ですよ?

 まっさかりですよ?」


「フッ」


今鼻で笑った・・・!


「せっ・・・先生だって!

 高校の頃は・・・!」


「その頃はまだいなかったなぁ」


―――――ああ

またすぐ背を向けて

「伊波(キミ)は?」とは

先生は聞きいてくれません

質問するのは

いつも生徒(私)。

・・・先生

・・・・玖條先生



*



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