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「というかね、今日晴輝とデートだったでしょ?
それなのに今、梨亜一人でいるし。…時間はあるよね?」

「え?」

「晴輝の代わりに俺とデートしようか?」

「はぁ!?はるママに怒られるよ!?」

「はるはそんなことで怒ったりしないよ。
んー…あ、あのファミレスでどう?もちろん奢るよ。」

「当たり前っ!あたし学生なんだから!」

「まったく…久哉はどういう教育してるんだか…。」

「ママのことは怒んないの?」

「梨絵さんがしっかりしつけてもどうせ久哉が甘やかしてるんだろ?
じゃないと梨亜みたいな子は生まれないよ。」

「なにそれひどっ!」

「事実を述べたまでです。さ、入ろう。寒いしね。」


陽パパに促されるままに、あたしは近くのファミレスに足を踏み入れた。


「美男美女カップルー…。」

「彼女、めっちゃ可愛い!」

「彼氏さんも背が高くてイケメンだねーしかも目、グレーだし。ハーフかなぁ…?」

「正確に言うとクォーターなんだけど、ハーフっぽいかなぁ、俺?」

「…ていうかホント老けないよね、陽パパ。」

「梨亜だってあんまり老けなさそう。」

「あたしは絶対老けませんっ!」

「そうだね。」


クスッと軽く笑みを零して、陽パパが奥へと歩みを進めた。

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