7 STARS
* * *


夜、7時半。
10年前に約束したあの場所へと向かう。
人気のない、ちょっとだけ傾斜のある丘へ。


歩きながら思い出す。
いつだったか、こんな話をしたことを…。





「おれ、ここがすきなんだ。」

「どうしてー?」

「だってさ、そらがちかくなったようなきがするだろ?」





…思い出して笑みが零れる。
空が近くなる…かぁ…。
きっと、10年前の私が見ている空は今よりももっと遠かったんだろう。
それこそ手なんて届かなくて、だからこそ丘にやってきた。


思い出をなぞるように、ゆっくりと丘を登る。









…そこには先客がいた。




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