7 STARS
「…ごめんなさい。あの日に…気付けなくて。」

「え?」

「あの日もそんな顔してた。
切なそうな顔してたよ…。でも私、星が綺麗で、それをハルくんと一緒に見れたのが嬉しくて…それで…気付かなかった。ハルくんはあんなに寂しそうに…してたのに…。」

「…もう、いいから。それ以上言わないで。」

「え…?」


不意にぐいっと手を引かれ、いつの間にか私の背中に回るハルくんの左腕。
それに続いて右腕もゆっくりと後頭部に回った。
後頭部に回った手が、姫乃の頭を優しく撫でる。


…この感じ…覚えてる。
この温かさ、知ってる。
姫乃の両目から涙が零れた。


「…っ…。」

「泣いてる?」

「…泣いて…ないっ…。」

「意地っ張り。」

「ハルくんの手が温かいからだもん…。」

「なにそれ。でもまぁいいや。
そのままでいいから、聞いてくれる?」


声が出ないから小さく頷く。
姫乃の頭を撫でる手は休まないままだ。



< 27 / 268 >

この作品をシェア

pagetop