7 STARS
「あの公園寄るぞ。お前の自転車回収する。」
「あ、ありがとうございます。あれがないと、学校に来るの大変で。」
「車はないのか?」
「あー…はい。お金ないんで。」
「新米だもんな。手のかかる。」
「新米なのは認めますけど、手のかかるは余計です!!」
「手がかかるだろうが、実際。俺がどれだけ日々苦労してるか知ってんのか?」
「そんなに迷惑かけてるつもりはありません!!っていうか…かけてない…と願いたいです。」
「いきなり弱気だな。身に覚えがあるからか?」
「あるものもあります…。」
「…自覚ないバカだったらどうしようかと思ったけど、意外とそんなにバカじゃないのかもな、お前。」
「バカバカ言わないでくださいよ!!今後迷惑かけないように頑張りますんで!!」
「ま、新人の頃は迷惑かけんの当たり前だけどな。分かんねぇし。色々と。」
「え…?」
つい間抜けな声が出たのは、齊藤らしからぬ言葉が返ってきたせいだ。
いつも嫌味が3セットくらいついてきてなおかつ叱られるのに、今はなんだか違う。
…フォローされてるの、私?
不意に車が止まった。
さっきの公園だ。自転車が止まっている。
齊藤が車を降りた。そして振り返って汐織を見る。
「お前はここにいろ。」
「あ、手伝いますよ。」
「足元覚束ないやつが来ても足手まといだ。」
そっけなくそう返され、汐織は黙り込んだ。
「あ、ありがとうございます。あれがないと、学校に来るの大変で。」
「車はないのか?」
「あー…はい。お金ないんで。」
「新米だもんな。手のかかる。」
「新米なのは認めますけど、手のかかるは余計です!!」
「手がかかるだろうが、実際。俺がどれだけ日々苦労してるか知ってんのか?」
「そんなに迷惑かけてるつもりはありません!!っていうか…かけてない…と願いたいです。」
「いきなり弱気だな。身に覚えがあるからか?」
「あるものもあります…。」
「…自覚ないバカだったらどうしようかと思ったけど、意外とそんなにバカじゃないのかもな、お前。」
「バカバカ言わないでくださいよ!!今後迷惑かけないように頑張りますんで!!」
「ま、新人の頃は迷惑かけんの当たり前だけどな。分かんねぇし。色々と。」
「え…?」
つい間抜けな声が出たのは、齊藤らしからぬ言葉が返ってきたせいだ。
いつも嫌味が3セットくらいついてきてなおかつ叱られるのに、今はなんだか違う。
…フォローされてるの、私?
不意に車が止まった。
さっきの公園だ。自転車が止まっている。
齊藤が車を降りた。そして振り返って汐織を見る。
「お前はここにいろ。」
「あ、手伝いますよ。」
「足元覚束ないやつが来ても足手まといだ。」
そっけなくそう返され、汐織は黙り込んだ。