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「えっ?これどこで…。」
「お前を探してた途中で見つけた。」
「え?私、先生に探されてたんですか?」
「お前が職員室飛び出して帰ったって竹谷先生に聞いたからな。
不審者が最近出てるってことも忘れてるだろうと思って探した。」
「あー…そうだったんですが。
…重ね重ねすみません。ホント考えなしで。」
「本当にな。でも…。」
「?」
「お前の熱意は時々見習わないとなと思わされる。」
それは思いもしない方向からの褒め言葉だった。
どんな顔をすればいいのか分からず、汐織は目を丸くして齊藤を見つめた。
齊藤といえば少しだけバツの悪そうな顔をしている。
「…時々、だけどな。」
「そーやってすぐ余計なことを!!」
「とにかく休め。分かったな。」
「分かってますっ!!」
ちょっとむくれていた汐織の頭に、そっと齊藤の手が乗った。
少しだけポンポンと軽く撫でられる。
「…じゃあ、おやすみ。」
…うわぁ…初めて見たよ、普通の『笑顔』。
思わず口に出してしまいそうなくらいの衝撃だった。
汐織に対して笑顔など決して見せないだけに、今の優しい微笑みに何も言えなくなる。
「おやすみなさいっ!!」
無理して声を張り上げてみた。
動揺が伝わってしまいそうだったからだ。
「ああ。」
短い返事が返ってきたのと同時にパタンとドアが閉まる。
汐織はその場にへなへなと座り込んだ。
「お前を探してた途中で見つけた。」
「え?私、先生に探されてたんですか?」
「お前が職員室飛び出して帰ったって竹谷先生に聞いたからな。
不審者が最近出てるってことも忘れてるだろうと思って探した。」
「あー…そうだったんですが。
…重ね重ねすみません。ホント考えなしで。」
「本当にな。でも…。」
「?」
「お前の熱意は時々見習わないとなと思わされる。」
それは思いもしない方向からの褒め言葉だった。
どんな顔をすればいいのか分からず、汐織は目を丸くして齊藤を見つめた。
齊藤といえば少しだけバツの悪そうな顔をしている。
「…時々、だけどな。」
「そーやってすぐ余計なことを!!」
「とにかく休め。分かったな。」
「分かってますっ!!」
ちょっとむくれていた汐織の頭に、そっと齊藤の手が乗った。
少しだけポンポンと軽く撫でられる。
「…じゃあ、おやすみ。」
…うわぁ…初めて見たよ、普通の『笑顔』。
思わず口に出してしまいそうなくらいの衝撃だった。
汐織に対して笑顔など決して見せないだけに、今の優しい微笑みに何も言えなくなる。
「おやすみなさいっ!!」
無理して声を張り上げてみた。
動揺が伝わってしまいそうだったからだ。
「ああ。」
短い返事が返ってきたのと同時にパタンとドアが閉まる。
汐織はその場にへなへなと座り込んだ。