7 STARS
「どうしたの?」
「髪、濡れてる。」
「分かってるよ。でも今は空腹を満たすのが先だろう?」
「風邪ひくよ。」
…自分が人の身を真剣に案じていることに驚く。
別にショウが風邪をひこうがひくまいが、実際は夢に何の問題もないはずだ。
「心配してくれてありがとう。」
「…っ…!」
今一番言われたくないことをさらっと言われて、夢の顔が真っ赤に染まった。
…なんでこいつはそうやって…。
「心配なんかしてない。あんたが風邪ひいたらあたしが拾った意味がなくなるじゃん。」
なんとか正当な理由(らしきもの)を見つけて、それを口にする。
目の前のショウはというと穏やかな表情で微笑んでいる。
「…何?」
「いや…何でもないよ。」
「もうちょっと待つからちゃんと髪乾かして。」
「うん。そうする。」
…必要以上に消耗する。
そう感じたのは嘘じゃなかった。
いつもはペースを乱す側なのに、今といえば乱されていて。
それがなんだか悔しくて、夢の心は穏やかではなかった。
「髪、濡れてる。」
「分かってるよ。でも今は空腹を満たすのが先だろう?」
「風邪ひくよ。」
…自分が人の身を真剣に案じていることに驚く。
別にショウが風邪をひこうがひくまいが、実際は夢に何の問題もないはずだ。
「心配してくれてありがとう。」
「…っ…!」
今一番言われたくないことをさらっと言われて、夢の顔が真っ赤に染まった。
…なんでこいつはそうやって…。
「心配なんかしてない。あんたが風邪ひいたらあたしが拾った意味がなくなるじゃん。」
なんとか正当な理由(らしきもの)を見つけて、それを口にする。
目の前のショウはというと穏やかな表情で微笑んでいる。
「…何?」
「いや…何でもないよ。」
「もうちょっと待つからちゃんと髪乾かして。」
「うん。そうする。」
…必要以上に消耗する。
そう感じたのは嘘じゃなかった。
いつもはペースを乱す側なのに、今といえば乱されていて。
それがなんだか悔しくて、夢の心は穏やかではなかった。