あたしと君と、

第三章





「薬はちゃんと飲んでるかい?」



「はい、飲んでます」



「ちょっと胸の音、聞かせてね」



そう言って先生は
聴診器をあたしの胸にあてた



「今日、発作があっただろう?」



「えっ?」



何で分かるの!?



「何で分かるのって顔をしてるね
医者をなめたらだめだよ」



そう言いながら
カルテに何かを書きだした



「発作は1日に何回ぐらいかな?」



「多い時は2回で、少ない時は1回です」


「毎日あるんだね。」




そう言って先生は
悲しい顔をしていた。




「急なんだけど、入院してもらえるかな?」




えっ?



「そんなに悪いんですか?」



「今は何とも言えないな、
しっかり検査をしないと分からない」




そう話してる先生を見て
ある言葉を思い出した。



《余命》




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