群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
家に帰り、キッチンにいたママに

『ただいま』を言い


そのままイスに座ってママに話しかけた。



「…ねぇ、ママ。」


「ん?なあに??」


「あの…さ、───…私、

プロ目指してもいいかな?」




カチャン…


─── 洗い物をしていたママの手が止まる。

そのまま振り返り私を見る。


ママはしばらく……黙っていたけど、口を開いた。



「……ママは、おーちゃんが決めたことなら反対しないよ」



にっこり微笑んでくれた。

…ちょっと戸惑いながら


「ただね、無理はしてほしくないの。こんなこと言って気を悪くしたらごめんね。

けど、やっぱり…女の子だから。

怪我とかしたら、ママ、ショックで寝込んじゃう。」
ウィンクする。


…冗談ぽく言ったけど
多分、これがママの本音。

私は頷いて


「心配かけないから」

約束した。


悩みが一つ消え少しすっきりした。


悩みは、一つずつ解決しなくちゃ!


いつまでもウジウジしてても何にも変わらない。


前に進まなくちゃ。


「よしっ」



私は気合いを入れ


携帯電話を手にした。

< 132 / 270 >

この作品をシェア

pagetop