群青色の恋 〜私たちの恋愛模様〜
にっこりと微笑む
二年生担当の三崎先生が立っていた。
「毎日、遅くまでここで勉強してるよね?
勉強熱心だと思っていつも見ていたよ。」
「…………はぁ。」
──三崎先生は
うちの学校のアイドル。
サラサラの髪
長身で、物腰柔らかそうな外見
それに
…ここ女子校だから王子さまキャラになってるみたい。
いっつも女子生徒に囲まれてる。
もちろん
私は興味なかったけど。
私の学年の担当じゃないし、私は部活も入ってなくて、接点ないのに。
地味な私を知ってることに戸惑ったけど
気を取り直し、先生の質問にテキトーに返事をして、
「──…じゃあ、私はこれで失礼します…」
筆記具を片付け
逃げるようにその場を去ろうと…
ガシッッ!
「清宮さん、私のこと、お忘れですか?」
左腕を掴まれた。
「──…え??」
先生は、フッと笑い、
「何年前になるかな?
五年くらいかな…。
…私たちは出会ってるよ。
思い出せるかな?」
……五年前
先生の顔を横目で見たけど…。
「その顔は…。
私のことを忘れてしまったみたいだね。」
それでも腕を離してくれない。
「いい加減離してください!」
キッと先生を睨む。
ショックだなぁ。
私は君が入学してきて運命を感じたのに。」
そう言うと、左腕を引っ張られて
先生の胸に引き寄せられた。
「…ちょっ!ホントにやめてください!!」
「──こうすれば、思い出してくれると思って。」
離すどころか、
ますます力が入る。
「あのときも、抱き締めたよね」
──……?!
先生の顔を見上げた。
「テニスの天才少女と言われた
清宮美桜サン」
…意味深な笑みを浮かべた
先生の顔がこわかった。
二年生担当の三崎先生が立っていた。
「毎日、遅くまでここで勉強してるよね?
勉強熱心だと思っていつも見ていたよ。」
「…………はぁ。」
──三崎先生は
うちの学校のアイドル。
サラサラの髪
長身で、物腰柔らかそうな外見
それに
…ここ女子校だから王子さまキャラになってるみたい。
いっつも女子生徒に囲まれてる。
もちろん
私は興味なかったけど。
私の学年の担当じゃないし、私は部活も入ってなくて、接点ないのに。
地味な私を知ってることに戸惑ったけど
気を取り直し、先生の質問にテキトーに返事をして、
「──…じゃあ、私はこれで失礼します…」
筆記具を片付け
逃げるようにその場を去ろうと…
ガシッッ!
「清宮さん、私のこと、お忘れですか?」
左腕を掴まれた。
「──…え??」
先生は、フッと笑い、
「何年前になるかな?
五年くらいかな…。
…私たちは出会ってるよ。
思い出せるかな?」
……五年前
先生の顔を横目で見たけど…。
「その顔は…。
私のことを忘れてしまったみたいだね。」
それでも腕を離してくれない。
「いい加減離してください!」
キッと先生を睨む。
ショックだなぁ。
私は君が入学してきて運命を感じたのに。」
そう言うと、左腕を引っ張られて
先生の胸に引き寄せられた。
「…ちょっ!ホントにやめてください!!」
「──こうすれば、思い出してくれると思って。」
離すどころか、
ますます力が入る。
「あのときも、抱き締めたよね」
──……?!
先生の顔を見上げた。
「テニスの天才少女と言われた
清宮美桜サン」
…意味深な笑みを浮かべた
先生の顔がこわかった。