群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
名残惜しくてそっと振り返ると


「会いたくなったら、いつでも電話してねぇ♪」


座ってた彩がニンマリして私を見ててくれた。



「ありがと!彩!!」


私はホントに嬉しくって…年甲斐もなく両手をブンブン振ってしまった。



いろんなことがあったからホントに嬉しかったんだ。


ファーストフードを出て、携帯を確認すると



『待ち合わせ場所変更』



涼からメールが来てた。



…本屋の近くのファミレス?

あぁ、あそこかな。

ここから近い。



携帯を閉じ、コートのポケットに閉まって、歩き出した。



─────────
───────────


目的のファミレスに入り、


「待ち合わせしてるんです」


店員さんへそう言って、辺りを見回したけど、二人掛けの席に涼はいなくて


奥の方へ足を進めた。…




すると


「こっちこっち──」



涼の声が聞こえて



私はゆっくり顔を向けた…
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