金魚の浴衣


「あの…ね、浴衣……作ってたの…」


「……は?」


絶対私の顔真っ赤になってるよぉ〜


「今日着てく浴衣、完成させたくて

放課後残ってたの……


一緒に帰れなくてごめんなさい」


おそるおそる顔を上げると、

響は顔を赤くして私を見ていた。


怒って……ない…?


「そっか……


梢…」


ギュッと抱きしめられて


「似合ってるよ」


そう耳元で囁かれて、私タコより顔赤いかも……


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