【短編】お隣BOY☆
「は…?」


私は慌てふためいて、言っていることもぐちゃぐちゃで。


疑いの目で私を見る奴の視線が痛い…



「とにかく行けばいいんだな?」


奴は私の部屋のドアに耳をあてた。


「離れてろ」



奴は、ドアを開けた…!


私は少し離れて奴の行動を見守った。



ドアを開けた奴を押しのけるように、一人の男が飛び出した。


「待て、こらぁ!」


奴は男を追いかけた。



私は全身に力を入れて奴を見守った。


奴は男にあっという間に追いつき、男を地面に押し倒した。



それを見ていた周りの人も寄って来てその男は取り押さえられた。



奴を追って私は階段を降りた。


「だ、大丈夫…?」


奴は軽く息を切らしながら私を見て


「大丈夫じゃないのはお前の方だろ」



私の手は軽く震えていた。


誰かが呼んだのだろう。


警察がやって来て男を連れて行った。



私と奴は…


いいえ、もう奴だなんて言いません。



隣人様は警察に事情を説明して、言っていることが支離滅裂な私の通訳までしてくれました。
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