トリップ少女
「私、雰囲気でがんばる!とか言っちゃったけど…なにするんだろう。」
若菜はまだこの指輪の使い道も知らなければ、紙切れを読んでもいない。
ノリで軽々しく返答したことを悔いていたが、いつまでもくよくよしていても仕方がないので、観念して指輪と一緒に入っていた紙切れを読むことにした。
-退屈な生活をもてあましているあなたに
「何これ…うさんくさ」
若菜はどんどん読み進めていった。
「物語に入れるってどういうことよ?ルールさえ守ればって…」
「ルール結構あるじゃない!!!」