トリップ少女

一方場所はかわって例のビルの屋上



驚くことなかれ、なんと金髪の少年:アルスランはものの数秒で若菜の家からビルの屋上へと移動していたのだ。



「あ、アルスランおつかれさま~」



「ただいまミラン」



「どうだったぁ~?今回のは。アルスランがそんなに疲れて帰ってくるなんて、たいした子なんでしょうね。」



「たいしたもなにも失礼すぎるよ。僕のこと12歳だっていうんだ!!」



「あははっ!!正直な子じゃない。」



「ミランまで!ひどいじゃないか!今度若菜に会ってみろ。絶対おばさんって言われるぞ!!」



「ばかねぇ。私はどう見ても21歳のお姉さんよ。」



「ふん。本当はおばさんどころじゃないけどね。」



「それはあなたにも言えてよ、アルスラン」


ミランと呼ばれた女性は少し寂しさの含まれた顔を陰らせて言った。
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