トリップ少女

「カレンが特別なのはそれだけではないわ」




若菜はカレンの座っていた大きな真珠貝の周りにたくさんの宝石が輝いているのを見つけた




「こんなにたくさんの宝石が下に散らばってるのって…その数だけカレンは泣いたってこと?」




その数は数えきれないほどに




「カレンは容姿も涙もすべてが特別。住んでいるところもね。若菜もここに来るのに結構距離があったことを覚えているでしょう?」





「うん。みんなのいる広場からはすごく遠かった」





「カレンは初めにあったおじいさまの秘蔵の人魚。一番可愛がって大切にされているの。だから待遇も別格。別の言い方をすれば、他の人魚とはあらゆる区別をされてきたのよ」





「特別待遇は時に、悪意はなくても仲間外れにされているのと変わらないわ。」




ミランの言葉が重く突き刺さった




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