月夜の太陽
お店の開店準備が終わり、開店まであと少し時間があった。


リリアさんに話をするチャンス。


でも、リリアさんに話しかけることができない。


サハルドの顔を見ると、少し笑って大丈夫と言ってくれているかのように、首を縦に振る。



「リリアさん」

「どうしたんだい?」

「お話したいことがあるんですけど、少しいいですか?」

「大丈夫だよ。それじゃあ上に行こうか」



私はリリアさんの後に続き2階へ足を進めた。


リリアさんの通してくれた部屋はリビングだった。


ソルは毎日ここでご飯を食べたり、家族で話をしたりしているのね…。



「適当に座ってちょうだい」

「はい」



食卓の椅子に腰掛けて待っていると、リリアさんがお茶を持って来てくれた。







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