月夜の太陽
『何がきっかけでソルの力が爆発するか分からない』

「……爆発?」

『ソルは私たちの様に訓練を受けたバンパイアではないから、力の制御の仕方も使い方も知らないんだよ』

「そう、よね……」



ロナウドが言っている意味は分かる。


だけど、まだ私の頭は理解できないでいる。



『つまり赤子と一緒だよ。一度放たれた大きな力をコントロールできず、周りにいるものも巻き込んでしまうかもしれない。自分の意思に反して、ね……』

「ソルが…自分の手で大切な人を傷つけてしまうかもしれないということ!?」

『……そうだよ』



そん…な………。


私の血を飲んだばっかりに…そんな爆弾のようなものを抱えさせてしまうなんて………。


ソルを四六時中監視するわけにもいかない。



「私に何かできることはないの!?何でもするッッソルが幸せに暮らせるならッッ!!」





< 213 / 471 >

この作品をシェア

pagetop