月夜の太陽

傍にいたい

ドアをノックする音が聞こえ、眠たい体を起こした。


隣にはまだぐっすり眠っているエレナ。


話をしていたら寝るのが遅くなっちゃったんだよね。


ドアに向かって返事をすると、ラキが入ってきた。



「まだ寝てらしたんですね」

「うん、ラキが来てくれなかったら起きられなかったかも」

「エレナ様はまだお休みですか?」

「起こした方がいい?」

「気持ち良さそうに寝ていらっしゃいますのでお可哀想ですが、もうお食事のお時間ですので起こされた方がよいかと……」



エレナの肩をトントンっと叩くと、うっすらと目を開いた。


寝惚け顔のエレナを見て笑ってしまった。



「ご飯の時間だって。準備しよう」

「ふあぁぁぁ~……うん」



エレナも体を起こし眠たい目をこすっている。



「エレナ様、そんなに強く擦られては赤くなってしまいます」



ラキの声に驚いた様に目を見開き固まってしまった。



「エ、エレナ様なんて呼び方止めて下さいッッ!!私は偉くもなんともないんですから!!」

「そういう訳には参りません。ルナ様の大切なご友人でいらっしゃいますので」






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