月夜の太陽
ラキに見送られ私は自室を後にした。


今日はピンクグラデーションのキラキラしたマーメイドドレス。


髪の毛は緩く巻いて頭にはシルバーのティアラを付けている。


自分を着飾るのは大好き。


きっと私だけじゃなくて、女の子はみんないつだって綺麗でありたいと思っていると思う。


ただ、私にはお洒落をしても見せたいと思える相手がいない。


お父様たちは部屋の前で私の事を待っててくれてたみたいだ。



「ルナとっても綺麗!!」

「ありがとう。お母様もとぉっても綺麗!!」

『二人とも凄く綺麗だよ』



そう言うとお父様は決まって頬に軽くキスをしてくれる。


お母様には唇だけど。






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